Sigastraの2026年の年間ホロスコープは、その年の実際の空から計算します。前の年の文章を書き直したものではありません。まず高精度の天体暦から、動きの遅い木星・土星・天王星・海王星・冥王星の位置と、その年に食が落ちる星座の軸を求めます。文章を書くのはそのあとです。
下には12星座すべての年間ホロスコープが、省略なしで、登録もなしで並んでいます。あわせて説明も置きます。1年のあいだに空で実際に何が動くのか、なぜ木星と土星が話の大半を担うのか、食がどのように1年を二つに分けるのか、そしてなぜあなた自身の1年が1月1日には始まらないのか。
はじめに正直なことをひとつ。星座ごとの年間ホロスコープは、12分の1の人に共通する枠組みを描いたものです。人生のどの領域で何かが動くのかはよく当てますが、あなたの事情は知りません。そこまで見るには、生年月日・正確な出生時刻・出生地からなる出生図の全体が必要です。
年間ホロスコープで分かること、分からないこと
年間ホロスコープが読んでいるのは動きの遅い天体です。木星、土星、天王星、海王星、冥王星。木星は1年にひとつ星座を移り、土星は2〜3年ごと、外側の三つは世代のあいだ同じ星座にとどまります。だから1年という単位に、聞き分けられる通奏低音が生まれます。
逆に年間ホロスコープが出せないのは、具体的な出来事の日付です。それに答えるのは日と週で測る速い天体のトランジットです。1年ぶんの日付つきの出来事を約束する予測は、遅い周期からはどうやっても導けないものを約束しています。
正直な読み方はこうなります。1年にはテーマはありますが、台本はありません。テーマは、その年にどこがいちばん動くのか、どんな問いが繰り返し戻ってくるのかを示します。いつ来るのかは、進みながら見えてきます。
もうひとつの限界はもっと具体的です。星座ごとの年間ホロスコープが当てはまるのは12分の1の人です。同じ月に生まれた人は太陽が同じ星座にありますが、アセンダントも月もハウスの分かれ方も同じではありません。年のテーマが人生のどの領域に現れるかを決めるのは、まさにその三つです。
その年を決めるトランジット — テーマはこう決まります
その年のテーマは選ぶものではなく、計算するものです。どの遅い天体がその年に星座を移るのか、二つの食の季節がどこに落ちるのか、どの逆行の周期が重なるのかを見ます。そこから枠組みが出て、そのあとで各星座を個別に置いていきます。
順序が決定的です。先にあるのは事実の暦、つまり星座に入る日付、食、留の日付です。天体暦から計算され、交渉の余地はありません。文章を書くのはそのあとです。逆の順で作られた予測、先に物語を書いてから合うトランジットを探したものは、ほとんどの場合すぐに分かります。別の年にも同じくらいよく当てはまってしまうからです。
- 木星の移動
- 木星は1年にひとつ星座を移ります。入られた星座は広がる1年をもらい、向かいの星座は、つながりが仕事をする1年をもらいます。
- 土星の位置
- 星座にいる土星は試練と構造を意味します。滞在している星座に楽な1年は来ませんが、あとに残る結果が来ます。
- 食の軸
- 1年に星座の軸が二つ。その軸に乗ったものは、閉じるか開くかのどちらかに決まります。1年のうち、流れではなく切れ目として感じられる唯一の部分です。
- 逆行の時期
- 水星は年に3〜4回、金星と火星はずっとまれです。物事が前に進む代わりに見直しへ戻る時期が1年のどこに来るのかを決めます。
- 外側の天体
- 天王星、海王星、冥王星は1年でわずか数度しか動きません。年ではなく10年を描く天体です。だからそのどれかが星座を移る年は、あれほど目につきます。
いちばん運がいい星座はどれですか — 正直な答え
どの年間ホロスコープでもいちばん多く聞かれる質問で、まっすぐな答えに値します。運を割り当てられている星座はありません。空に順位表はありません。計算できるのは、木星がどこへ行くのか、土星がどこにいるのか、食がどの軸に落ちるのかです。それは1年の形について何かを語りますが、1年の結果については語りません。
それでも短い答えが欲しい人には、こう渡します。木星が通る星座と、その向かいの星座は、人があとから楽な1年だったと語るものを統計的に受け取りやすい。余地が増え、話が増え、抵抗が減ります。それは運ではなく、たまたまこちらを向いている周期です。
どんな幸運ランキングにも同じ引っかかりがあります。年間ホロスコープそのものと同じで、ある星座にある太陽に当てはまる話であり、それは人口の12分の1です。太陽が同じでアセンダントと月が違う二人は、同じ1年をまったく違う年として生きます。
だからこのページに幸運ランキングは置きません。代わりに各星座について、その年にどの周期が触れているのか、そしてそれがあなたの場合に大きく出るのか、かすかにしか感じられないのかを見分ける手がかりを置きます。
木星 — 12年の周期
木星は黄道帯をひとまわりするのに約12年かかります。つまりひとつの星座に約1年とどまります。周期が人の感じる人生の一区切りとほぼ重なる唯一の天体で、だからたいていの年間ホロスコープで話の大半を担います。
木星があなたの星座にいる年は、ふつう開きとして読めます。余地が増え、話が増え、抵抗が減ります。6年後には向かいの星座にいて、そのときは同じテーマが他人を通して戻ってきます。共同作業を通して、相手を通して、ひとりではうまくいかないことを通して。
周期が12年ごとに繰り返すので、占星術が自分に何かを語っているのかを手早く確かめる道があります。12年前と24年前に自分の人生で何が起きていたかを見てください。同じ位置、違う人生。それでも同じ種類の問いが返ってくることは少なくありません。
木星の年で期待外れになりやすいのは、運が勝手に来るという思い込みです。木星はすでにあるものを大きくします。何もないところから何かを作ることはしません。その年に大きくする材料が用意されていなければ、空白も同じように大きくします。
土星 — 29.5年の周期
土星はひとまわりに約29.5年かかり、ひとつの星座に2〜3年とどまります。土星がいるところでは、その1年は楽ではありませんが、長持ちします。そういう期間に立っていられたものは、たいていそのあとも立っています。
ひとつの星座にとっていちばん重いのは二つの位置です。自分の星座にいる土星と、向かいの星座にいる土星。前者は自分自身への責任を求め、後者はつながりのなかでの責任を求めます。そしてどちらも、先延ばしのきかない形で求めます。
サターンリターン、つまり土星があなたの出生時の位置へふたたび達することは、29歳前後に起こり、そのあと58歳前後にもう一度起こります。ほぼ誰もが同じ年齢で通る唯一のトランジットで、だから同年代の人と比べられる唯一のトランジットです。
土星の年は、続いているあいだはほとんど心地よくなく、過ぎたあとはほとんどいつも良かったと感じられます。理由は単純です。飛ばせない働きを求め、もともと重さを支えていなかったものを持っていくからです。
その年の食 — 年を二つに割る軸
毎年、食の季節が二つあり、それぞれ星座の軸の上に来ます。その軸に乗ったものは、その年のうちに交渉されません。閉じるか開くかで、前の状態には戻りません。だから食は、ふつうのトランジットより鋭く体験されます。
食の季節は軸の上をゆっくり滑っていきます。ひとつの軸にとどまるのは約1年半なので、続く2年が同じ星座に触れることはありません。あなたの星座がその年の軸にあるなら、決断の1年になります。乗っていないなら、食は主に周りの人を通して感じられます。
軸が移っていくので、どの星座にも約9年に一度は順番が来ます。これは役に立つ比較になります。9年前と18年前に何が起きたかを覚えている人は、規模の見当がつきます。
食の日付は何年も前から確定しています。天体暦から計算されるからです。計算できないのは、何が閉じるのかです。それは軸があなたの図のどのハウスに触れるかによって決まります。
一年を通じた逆行の時期
水星は1年に3〜4回逆行し、毎回約3週間続きます。合わせると1年の約5分の1です。年間ホロスコープではその時期をリズムとして読みます。物事が見直しへ戻り、取り決めをあらためて確かめ、進む速さが落ちる期間です。
金星は約18か月ごとに逆行し、そのときは愛、価値、お金のテーマが戻ってきます。火星は約2年ごとで、そのときは勢いが細くなります。目に見える結果のない労力として気づかれることが多い時期です。
これらの時期はどれも禁止ではありません。方式の切り替えです。出発よりは点検に向き、署名よりは締めくくりに向いています。
そのうえ逆行は見かけのものです。天体が本当に引き返すわけではありません。地球から見ると、こちらが追い越すか向こうが追い越すために、数週間のあいだ空を後ろへ進むように見えるだけです。
年間・月間・週間・日ごとのホロスコープの違い
違いは、文章が読んでいる天体の速さにあります。年間ホロスコープは木星と土星を読み、月間は太陽と星座への入りを、週間は水星と金星と火星を、日ごとは主に月を読みます。月は2日半でひとつ星座を移ります。
だから互いに矛盾することはありません。ときにそう見えても同じです。重いテーマを持つ1年のなかに、気持ちのよい1週間があってかまいません。同じ空を二つの時間の尺度で読んでいるだけです。
ひとつの層だけを読むなら、決断には年間を、気分には日ごとを取るのがいちばんです。この二つがとくに役に立つのは、具体的な何かを計画するときです。
ソーラーリターン — あなたの1年は1月1日には始まりません
人の占星術上の1年は、太陽が生まれたときと同じ位置へふたたび達した瞬間に始まります。誕生日のころで、1月1日ではありません。その瞬間の図をソーラーリターンと呼び、次の誕生日までの12か月を描きます。
だから星座ごとの年間ホロスコープとあなた自身の1年は、完全には重なりません。前者は天体が何をするのかを描き、後者はそれがあなたのどこに当たるのかを描きます。誕生日が年の後半にある人は、年間ホロスコープの多くを先に読むことになります。
ソーラーリターンには正確な出生時刻が必要です。その図のアセンダントは2時間ごとに移り、1年全体の通奏低音を決めるのは、まさにそのアセンダントだからです。
実際の結果は小さいですが、感じられます。誕生日の前の1か月は、たいていの人にとって、望むより何もかもが遅く進みます。それは行き詰まりではなく、ひとつの周期の終わりです。
年間ホロスコープ — 牡羊座
牡羊座を支配するのは火星で、ひとまわりを2年足らずで終えます。黄道帯の古典的な支配星のなかでいちばん速く、その結果として牡羊座は1年を、ひとつの長い弧ではなく短い区切りの連なりとして生きます。だから振り返ったときも、ひと続きの物語ではなく、いくつもの出発の積み重ねとして見えます。
太陽が牡羊座にいるのはおよそ3月21日から4月19日までなので、牡羊座の個人的な1年は占星術の年の始まりそのものから始まります。ソーラーリターンと黄道帯の起点がほぼ完全に重なる唯一の星座で、そのぶん誕生日のころの空気が、1年の調子をそのまま決めます。
木星が牡羊座を通る年は12年に一度で、そのあとの10年を決めた何かが始まった時期として記憶に残ることが多いです。6年後には木星は向かいの天秤座にいて、そのときは同じテーマが共同作業を通して戻ってきます。自分から押すのではなく、誰かと組むことで開く年です。
牡羊座は火の活動宮なので、締めくくるよりも始めます。1年の実際的な読み方はこうなります。火星の周期の前半で動き出したものは育つ時間をもらい、最後の数週間で始まったものは、たいてい次の周回を待ちます。急ぐこと自体が裏目に出るのは、その最後の数週間だけです。
年間ホロスコープ — 牡牛座
牡牛座を支配するのは金星で、ひとまわりに約1年かかり、約18か月ごとに逆行します。だから牡牛座の1年は、ゆっくりした一定の弧のなかに、はっきりした中断がひとつだけあるという形になります。その中断の時期に、価値のつけ方とお金の扱いが一度まとめて戻ってきます。
太陽が牡牛座にいるのはおよそ4月20日から5月20日までなので、ソーラーリターンは晩春に来ます。牡牛座の個人的な1年は、どうせ何もかもが動いている時期に始まります。だからこそ、自分の1年が入れ替わったことに、ほかの人より遅れて気づきます。
牡牛座は地の不動宮なので、土星の位置をたいていの星座より強く感じます。土星が牡牛座、あるいは向かいの蠍座にいる年は、柔らかい地面の上に建てたものの清算を運んできます。土星は2〜3年で星座を移るので、そういう期間は一度に数年ぶん続きます。
牡牛座の1年は、何を始めたかでは測れません。何が残ったかで測ります。ほかの星座なら切れ目になる出来事が牡牛座では何も意味しないことが多く、一方で持っているものや大切にしているものがひとつ動くだけで、1年全体が色づきます。
年間ホロスコープ — 双子座
双子座を支配するのは水星で、天体のなかでいちばん速く、ひとまわりに約1年、そのなかに逆行が3回か4回入ります。だから双子座の1年は、黄道帯のなかでもっとも細かいリズムを持ちます。合わせると1年の約5分の1が、進む時期ではなく見直す時期になります。
太陽が双子座にいるのはおよそ5月21日から6月20日までなので、個人的な1年は初夏に始まります。ソーラーリターンは、始めることが多く終えることが少ない時期に来て、それが1年の姿にそのまま出ます。手をつけた数と終えた数の差が、双子座の年の大きさを決めます。
水星の逆行は、支配星だからこそ双子座にほかの星座より直接に触れます。年に3〜4回、毎回約3週間の期間は、双子座にとっては妨げよりも見直しの地点です。そこで一度言い直した話は、たいていそのあと通ります。
双子座は風の柔軟宮なので、持ちこたえるよりも合わせます。1年は数か月の区切りで読むのがいちばんです。年の初めに固く結びすぎたものは、たいてい半ばまでにほどけます。そしてほどけたこと自体は、この星座では失敗ではありません。
年間ホロスコープ — 蟹座
蟹座を支配するのは月で、2日半ごとに星座を移り、ひとまわりを27.5日で終えます。これほど速い支配星を持つ星座はほかになく、だから蟹座の1年は月の波の連なりとして生きられます。1年の傾向より先に、月ごとの上がり下がりのほうが体に届きます。
太陽が蟹座にいるのはおよそ6月21日から7月22日までなので、ソーラーリターンは夏至かその直後に来ます。蟹座の個人的な1年は、昼がいちばん長い点から始まり、そこから先は短くなっていきます。始まりが頂点に置かれた、めずらしい配置です。
月は食も司るので、蟹座はそれをたいていの星座より強く感じます。食の軸が蟹座と山羊座に落ちる年は、蟹座にとって、引き返さない決断の年になります。軸がひとつのところにとどまるのは約1年半なので、そういう年は続けて二つ来ます。
蟹座は水の活動宮です。始めますが、内側から始めます。1年は外からの動きよりも、住まい、家族、どこに属しているかの変化で測られます。外から見て静かな1年が、蟹座にとってはいちばん動いた1年になることも少なくありません。
年間ホロスコープ — 獅子座
獅子座を支配するのは太陽で、周期がちょうど1年の唯一の支配星です。だから獅子座の1年は黄道帯でもっともきれいな弧を持ちます。上りが一つ、下りが一つ、逆行の中断はありません。太陽は決して後ろへ進まないからです。それは、立ち止まる言い訳もないという意味でもあります。
太陽が獅子座にいるのはおよそ7月23日から8月22日までなので、ソーラーリターンは夏の盛りに来ます。獅子座の個人的な1年は、ほかの全員が休んでいるときに始まります。望むより静かな始まりになりがちな偶然で、そのぶん本番は秋に回ります。
太陽は逆行しないので、獅子座には支配星が見直しへ戻る時期がありません。それでも感じるのは、土星が獅子座、あるいは向かいの水瓶座にいる年です。そこでは居ることではなく、示すことが求められます。土星の周期は約29.5年なので、その求めは一生で2回か3回です。
獅子座は火の不動宮なので、始めるよりも持ちこたえます。1年は、いくつ新しいことを起こしたかではなく、圧力のもとで何を守り通したかで読みます。そして守り通したものが、たいてい次の年の土台になります。
年間ホロスコープ — 乙女座
乙女座を支配するのも水星ですが、双子座とは働き方が違います。ここでは結びつきではなく、直しと見積もりとして読みます。周期は同じで約1年、そのなかに逆行が3回か4回。だから乙女座の1年も、ひと続きではなく区切りで来ます。
太陽が乙女座にいるのはおよそ8月23日から9月22日までなので、ソーラーリターンは夏の終わりに来ます。乙女座の個人的な1年は、どうせ世の中が仕事へ戻る時期に始まり、それはほかの星座よりこの星座に合っています。段取りを立て直す季節と、個人の年の始まりが重なります。
水星の逆行は乙女座にとって損の期間ではなく、得の期間です。1年のほかの時期に速すぎる手つきで作ったものを、そこで直せます。年に3〜4回、毎回約3週間ずつというのは、まさに必要なリズムです。合わせて1年の約5分の1が点検に回ります。
乙女座は地の柔軟宮です。1年は、始めたことでも守ったことでもなく、手をつけたもののどれだけを終わりまで運んだかで測られます。そしてそれは、外からいちばん見えにくいものです。だから評価と実際の仕事量がずれやすい星座でもあります。
年間ホロスコープ — 天秤座
天秤座を支配するのは金星で、ひとまわりは約1年、逆行は約18か月ごとです。天秤座では金星は所有ではなく、二人のあいだの釣り合いとして読みます。だから1年は、物よりも人で測られることが多くなります。金星が逆行する数週間に、その釣り合いが一度崩れて組み直されます。
太陽が天秤座にいるのはおよそ9月23日から10月22日までなので、ソーラーリターンは秋分に来ます。天秤座の個人的な1年は昼と夜が等しい点から始まります。黄道帯のどの偶然よりも、この星座に合っています。そこから先は、夜のほうが長くなっていきます。
天秤座と牡羊座の軸は食が定期的に落ちる軸のひとつなので、天秤座は約9年に一度、つながりについての決断の年を生きます。そのとき、もう戻らない何かが閉じるか開くかします。軸は約1年半とどまるので、その年はひとつではなく続けて来ます。
天秤座は風の活動宮です。始めますが、誰かと一緒に始めます。1年は、誰が入ってきて誰が出ていったかで読むのがいちばんです。自分ひとりで決めた年は、あとから振り返っても薄く残ります。
年間ホロスコープ — 蠍座
蠍座を支配するのは冥王星で、ひとまわりは248年。古い伝統では火星も支配星で、そちらは2年です。この二つの支配星が、蠍座の1年がふたつの速さを持つ理由でもあります。世代の速さと、数か月の速さです。前者は自分では選べず、後者は毎年やり直せます。
太陽が蠍座にいるのはおよそ10月23日から11月21日までなので、ソーラーリターンは晩秋に来ます。蠍座の個人的な1年は光が減るときに始まり、それを損失ではなく仕事場とする唯一の星座です。だから年の初めから、表に出ない作業のほうが先に進みます。
水の不動宮なので、蠍座は土星が蠍座、あるいは向かいの牡牛座にいる位置をいちばん強く感じます。そこでは、そのほうが楽だったから隠しておいたものを認めることが求められます。土星は2〜3年とどまるので、その求めは一度では終わりません。
蠍座の1年は、何が起きたかでは測れません。底で何が変わったかで測ります。外から見て出来事のない1年が、蠍座にとっては10年でいちばん重要な年になることがあります。そしてそれが分かるのは、たいていあとになってからです。
年間ホロスコープ — 射手座
射手座を支配するのは木星で、ひとまわりは約12年、ひとつの星座に約1年です。支配星がちょうど1年のリズムを持つ唯一の星座で、だから射手座は年の変わり目をたいていの人より明瞭に感じます。12年ぶんを並べると、自分の周期がはっきり見えます。
太陽が射手座にいるのはおよそ11月22日から12月21日までなので、ソーラーリターンは冬至の前に来ます。射手座の個人的な1年は、ほかの全員が帳尻を合わせているちょうどそのときに始まり、そのずれにはもう慣れています。暦の年末と自分の年始が重なる形です。
12年ごとに木星は射手座へ戻り、それが射手座の開きの年になります。6年後には向かいの双子座にいて、そのときの広がりは自分からではなく、他人を通して来ます。どちらの年も大きいのに、手ざわりはまるで違います。
射手座は火の柔軟宮です。1年は、どれだけ続いたかでは測れません。どれだけ遠くまで行けたかで測ります。そして動かせないものは、たいてい1年のあいだ動かないままなので、早めに見切るほうが得になります。
年間ホロスコープ — 山羊座
山羊座を支配するのは土星で、ひとまわりは約29.5年、ひとつの星座に2〜3年です。古典的な支配星のなかでいちばん遅く、だから山羊座の1年は、ずっと長い弧の一部として読まれます。1年だけ切り出すと、たいてい途中の年に見えます。
太陽が山羊座にいるのはおよそ12月22日から1月19日までなので、ソーラーリターンは冬至かその直後に来ます。個人的な1年と暦の1年がほとんど重なる唯一の星座で、年末年始の区切りがそのまま自分の区切りになります。
サターンリターン、つまり29歳前後とそのあと58歳前後は、山羊座にとっては自分の支配星が戻ることなので、ほかの星座より重く感じられます。そこで、そこまでに築いたものと、ただ持ちこたえていただけのものが決まります。軽く済ませる道がない、数年がかりの通過です。
山羊座は地の活動宮です。始めますが、計画とともに始めます。1年は意気込みでは測れません。仕込んだもののうち、どれだけが12月まで残ったかで測ります。残ったものだけが、次の弧の材料になります。
年間ホロスコープ — 水瓶座
水瓶座を支配するのは天王星で、ひとまわりは84年。古い伝統では土星も支配星です。この二つの支配から、この星座のよく知られた矛盾が出てきます。一方は切れ目を望み、他方は構造を望み、1年はそのあいだで動きます。どちらかに寄りきった年は、たいてい長く続きません。
太陽が水瓶座にいるのはおよそ1月20日から2月18日までなので、ソーラーリターンは冬の盛りに来ます。水瓶座の個人的な1年は、ほかの全員がようやく暦の1年を始めたころに始まり、水瓶座はすでに自分の1年を持っています。そのずれが、周りとの歩調の違いとして毎年出ます。
天王星はひとつの星座に7年とどまるので、星座を移る年は水瓶座にとって、1年ではなく10年の転回点になります。そのとき動いたものは戻りません。周期が84年なので、一生で経験するのは数えられるほどです。
水瓶座は風の不動宮です。1年は、表面でいくつのことが動いたかでは測れません。何を終わりまで考え、底から変えたかで測ります。考えの変わらなかった年は、どれだけ忙しくても止まっていた年です。
年間ホロスコープ — 魚座
魚座を支配するのは海王星で、ひとまわりは約165年。古い伝統では木星も支配星です。海王星はひとつの星座に約14年とどまるので、魚座には1年というより、ひとつの時代を描きます。だから年ごとの差は、海王星ではなく木星が運んできます。
太陽が魚座にいるのはおよそ2月19日から3月20日までなので、ソーラーリターンは春分の直前に来ます。魚座は黄道帯を締めくくり、その個人的な1年は占星術の年の最後の区切りで始まります。終わりと始まりが同じところに置かれた星座です。
木星が第二の支配星なので、木星が魚座を通る年は、12年の周期のなかでいちばん強く感じられる広がりを運んできます。6年後、木星が乙女座にいるときは、同じテーマが余地ではなく寸法を求めます。どちらも12年に一度しか来ない年です。
魚座は水の柔軟宮です。1年は決断では測れません。何を通り過ぎさせ、何が残ったかで測ります。そしてそれがはっきり見えるのは、たいてい次の年の初めになってからです。その遅れを見込んでおくと、年の途中の停滞に慌てなくなります。