西洋占星術の10天体
天体は出生図の動く部分であり、あなたの内側で働く力そのものです。太陽は自我と生命力、月は感情と本能、水星は考え方と話し方、金星は愛するものと価値観、火星は行動と欲求を示します。木星・土星・天王星・海王星・冥王星といった外惑星はもっとゆるやかな時間軸で働き、成長・構造・変化・変容を、日ではなく年の単位でかたちづくります。
以下の各ガイドでは、天体をひとつずつ詳しくご説明します。何を司るのか、12星座と12ハウスそれぞれでどうふるまうのか、うまく働いているときとそうでないときはどう見えるのか、そして名前の由来となった神話まで。順番はご自由に。ご自身のホロスコープを作成し、実際にお持ちの配置から読み始めるのもおすすめです。
個人・社会・世代——十天体はどう分かれるか
占星術が惑星と呼ぶ十の天体は、同じ重みで読むものではありません。どの群に属するかが分かれば、どれだけの比重を置くべきかはほぼ決まります。個人天体は太陽・月・水星・金星・火星で、動きが速く、数日から数週間で星座を移り、あなた個人のもの、他の誰のものでもないものを表します。
木星と土星はその中間にあり、ふつう社会天体と呼ばれます。木星はおよそ一年に一度、土星は二、三年に一度星座を変えるため、生まれた時期が近い人たちと共有します。つまり性格というより、育った時代を表します。
天王星・海王星・冥王星は世代天体で、動きが遅く、あなたの前後数年に生まれた人はみな同じ配置を持ちます。海王星は一つの星座に約十四年とどまります。したがってあなたの図では、星座よりも、入っているハウスと個人天体への角度によって意味を持ちます。
速度が「何を表すか」を決める理由
どの天体を読むときにも最も役立つ原則は、公転周期がその天体の語る事柄の大きさを教えてくれる、というものです。月は一か月足らずで黄道帯を一周するので、気分や反応を表します。土星は二十九年かかるので、構造や限界、時間をかけなければ学べない事柄を表します。
同じトランジットでも天体によって意味が変わるのはそのためです。月があなたの金星に触れるのは一つの午後ですが、土星が金星に触れれば二年ほど続き、たいてい記憶に残ります。どちらがより「本物」ということはなく、扱う尺度が違うだけです。
そして、今日天体がどこにあるかという問いと、その天体が何を意味するかという問いが別物であるのも同じ理由です。前者は任意の日付について調べられる位置であり、後者はこれらのガイドが説明していることです。
星座・ハウス・アスペクト——どの天体にも三つの問い
図の中のどの天体も三通りに読まれ、以下の各ガイドはその三つを順に扱います。在泊する星座は様式を表します。つまりその衝動がどう表現されるか。牡羊座の火星はすぐに動き、天秤座の火星は相談してから動きます。
ハウスは舞台を表します。その天体が人生のどの領域で働くか。正確な出生時刻を必要とするのはこの部分です。ハウスは二十四時間で一周し、一時間の差でもはっきり動くからです。
アスペクトは対話を表します。その天体が他のどの天体と話しているか、そしてその対話が滑らかか、ぎこちないか。密接なアスペクトを持たない天体は、図の他の部分から抑えも助けも受けずに単独で働きがちです。
三つだけ読むなら、どこから始めるか
太陽・月・水星から始めてください。太陽は星占いですでに馴染みのある天体で、十ある配置の一つにすぎないとはいえ、核となる自己と向かう方向という実在するものを確かに表しています。
月は、占星術に対する見方を変えさせることが最も多い天体です。公的な姿ではなく内面を表すためで、初めて読んだときに最も「思い当たる」と感じられる配置であることが少なくありません。
その三つのあとは、十天体を順に読み進めるよりも、自分の図を実際に計算して、自分が持っている配置を調べるのが有益なものへの近道です。これらのガイドは通読するためではなく、引くために書かれています。
本物の出生図を無料で作成し、このページで学んだことをそのままご自身の空に当てはめてみてください。
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